YR4M2Jkai.making

改良目標は、ロール量F大R少を補正、F軟R硬でセット出る様に、今風のMAXロングスパン&ショートスクラブ化。オフセット0ホイルで車幅≦190mm。


F足周りはPro2用を全面移植。Fバルク形状から当初、幅広くなり過ぎ&シャフト長不適でPro2用は難しいと思われたが...アトラス製極薄ホイルハブ+シム0.3mm、先端車幅ヨコモオフゼロホイル時で189mm、シャフト長も何とか足りた。

J比でロワアームは数mm、アッパアームは10mm近く長く。
組んでステアしてみると、ショートスクラブの効果は絶大...なにしろ1/10RCとしては最大級→最短級。
Pro2用8度ブロック使用で都合10度と比較的大きめなキャスターにも関らず、Jプロのノーマル(5度ブロック時都合7度)よりむしろ減ったようにさえ見え、ステアロールも激減。

Jノーマルでも、ショックエンドを外側に取れる様加工する事で、コーナーで簡単に"カクン!"とヘタらない、無闇に硬いバネを使わずに済むので初期が軟らかく、奥で踏ん張る足には出来る。
が、1)ヘッド位置が高いのでロールモーメントを大きく受ける、2)レイダウンする事でロール方向に強く粘るが、ピッチのバネレートは弱くなる...ためか、加速時ピッチアップをさせないためリバウンド出ないバネレートを使うとロール時はオーバーグリップとなり、結果リアに勝って...リアを硬めれば良く曲がるが、基本的には巻き気味のクルマに...という印象だった。

Pro2足移植により無加工でもエンドを外寄りに取れるようになったので、寝過ぎないようヘッドも外寄りに。低重心化と、ロールモーメントを増幅しないよう(ロールセンターに対し旋回半径が大きいとより強いバネが必要)に、高さも低く押さえている。
ヘッド取付穴は3つ、バネでは出せないロール時粘り具合の選択を可能に。
上ブリッジカットで弱くなってしまったショックタワーの補強バー取付を兼ねている。

シャシーのFデフ下を削っているのは、どこもバラさずにFベルトを開放出来るようにするため。保管時ベルトの保護と、Fデフの回転チェックをし易くしている。


基本的に足りないと思われるリアグリップ...十分と言う人もいるが、聞くとRリバウンド多いらしい...これを改善するため、定番のRロールセンター上げと、ショック取付角の変更。

"Rロールセンター2ウェイバルクヘッド"の上側位置はノーマルの5mmアップ。せっかくの機能だが使い物にならない(ロールセンター高くなり過ぎ、すぐコケるクルマに)。ノーマルバルクヘッドと同じくカサ上げする。
材料の都合・重心アップを極力避けるため、t1.2 C-FRPでロワプレートを製作し、同時に2ピースバルクヘッドを剛体化。ベルトを予め通し、足周りも組み付け済みのバルクヘッドを先に作ってしまうことで、組立手順をより簡単に、デフ周りの狂いが出ない様改善。

ロールセンター機能を使わないならメンテ性が高いノーマルの箱型バルク...も考えたが、2ピースの方が歪みが少なく、材質的にもヒットに強い。さらに、エキセントリックアジャスタ(*)があることで、カサ上げ厚を自由に決める事が出来た(バルクヘッド高さはベルトテンションをほぼ決定してしまう)。

(*)余談ながら、ストック状態では、スイングさせるとデフがケースに触れて回らなくなるという欠陥商品...フロントもリアも同じで、軸受け周りは大幅に削らないと使えない。1度でもテストすれば出せるハズの不具合であり、(株)ヨコモの程度が知れる。

RロワアームはRS-4用ショート穴(外側カット)を使用。Pro2用はアップライト後退し過ぎ、長めのPro2シャフト使ってもジョイント脱落の危険あり。旧RS-4足だとPro2シャフトは僅かに長過ぎ、旧RS-4ショートリアユニバでギリギリ足りる。TC用ラク2ホイルハブ+シム0.6mm、ヨコモオフゼロホイル+ハブsp+1で190mmジャスト。

アッパアームはJ比10mm以上の超ロング化。だが既存取付位置では"ロールポジキャン"...シャシー側ジョイントを内側へ追い込むと、ロール時横移動が大きくアップライト頭を外側へ押し出す...が大きい。"バンザイ"角度付けるため穴を追加、取付位置を低く。

ノーマルはショック頭取付位置が高く、フロントを先述の様に改造してしまうと、どんなバネを使ってもフロントよりロール剛性の低いセットになってしまう。ニョッキリ長いショックはいかにも長大なロールストロークを予期しているようで、見た目も悪い。
フロントと同じくショートタイプのエンドを使いショック長を短く、ヘッド取付位置を低く。ショックにかかる初期ロールモーメントを減らし、ガチガチのバネを使わなくても切り返しを速く出来る様に改良。

寝かせるとロールに非常に強くなる(バネがショック頭の横移動を受ける形になるため)。が、度が過ぎればピッチ方向に弱くなり、加速時ピッチアップを避けるため硬いバネを使うとクルマがロールせずうまく曲がれなくなる。
RS-4足にしただけでも、エンド位置が外寄りになったことで寝角が増えている。リアショックの対フロント寝角はハンドリングを重大に左右するので、穴を追加し5ヶ所(ショックエンド長足にするとさらに2ヶ所)選択可能にした。


前輪荷重を増やすためメカ類ギリ前進。ストレートパックバッテリはJの定石通り右にオフセット(モーターが左寄りのため)。

ナロータイプのセンターワンウェイはブローしやすい。軸受けを追加するなど工夫はしたのだが...フロントワンウェイにテック製トルク8倍版を付けているために、通常はそちらが先にロック破壊するらしいがそうならない、ためか。
ノーマル(ワイド)タイプ...Wクラッチ...を使うとトラブルが無くなった。

シャシーは全域でシナる様、ストレートタイプのアッパーデッキを使い中央のビスを省いている。
硬く、リアバルク付近にシャシーロールが集中するVアッパーデッキに比べ、扱い易くなる印象。


ボディはプロトフォームのダッジストラトスをチョイス。
アンディーズも非常に良いのだが、巻き気味でセットにハマることが多いクルマなので、もう少しマイルドといわれるモデルに。
ホイルベースはJと大差無く、現行他車に比べ短め。その事情...フェンダーアーチを合わせる...もあり、若干前寄りに搭載している。

ボディマウントはMR-4TC用を使い若干受け幅を広く。
TA-04用バンパーマウントポール追加。しかしFマウントがバンパーのみの車種に比べ、バンパーの剛性は弱くボディがバタつくので、ノーマルのFマウントも省かず6点止めとした。