ダンパーはバネの振動を抑えるのが主目的である。従って、バネレートに対し最適値があり、基本的にはそれに倣う。
クルマを落としてみて、一発でピタリと振動を止めることが出来る最も軽い番手、これが基準になる。
クルマは、先端・後端をそれぞれ持ち上げて落としてみると良い。
バネレートの前後バランスが悪いと、前を落とした時は後ろ、後ろを落とした時は前に、細かい「揺り戻しが来る」からである。
前後別に落としてみることで...「フロントが跳ねる」原因が、「リアの硬過ぎ」である場合など...クルマが跳ねる原因をより細かく観察することが出来るのだ。
但し、硬めのバネレートを使っている場合、いくらオイル番手を上げても「一発でピタリ」とは止まらない場合もある。減衰力が強過ぎると却って跳ねるので・・・この場合は、実際に走ってみて、走行に悪影響を及ぼさない程度の跳ね具合を探りたい。
市販のダンパーオイル。番手は水を1とした粘度と言われているが、明確な規格は無く各社製品間には若干の誤差があるため、使用ブランドを統一するのが望ましい。
一般的には#400(ブランドによっては#40)前後の番手が標準となっている。
もし#1000...市販品中最大級の硬さ...でもクルマが跳ねる場合、
リアの減衰力は、クルマが跳ねなければ殆どベストである。
フロントの減衰力は、強化することで以下の様な効果がある。